居場所としてのNABA
無理しなくても大丈夫
NABAでは、ミーティング以外の時間も事務所をメンバーに開放し、居場所として、また仲間との分かち合いの場として活用してもらっています。
ミーティングは「言いっぱなし聞きっぱなし」のルールで、人の話に意見や質問はしない決まりですが、ミーティング以外の時間には、自由におしゃべりができます。
最初は、先に居る仲間たちの仲が良さそうに見えて、「輪に入れない…」と思うこともあるかもしれません。
けれど、実は摂食障害者の仲間のほとんどが、対人関係に緊張し、苦手と感じています。学生時代にいじめにあって集団が怖かったり、逆に、人前で明るくふるまってしまうことに疲れていたり…。
ここでは、無理に明るくしたり、楽しく会話しなくちゃと思う必要はありません。
「やっぱり人の顔色が気になる」「人と比べてしまう」「ここでも自分はダメだ」…そんな気持ちこそ、勇気を出して分かち合ってみれば、きっと「私も」と言ってくれる仲間がいるはずです。
また、NABAでは「一人で過ごす」ということも尊重しています。本を読んだり、「落書き帳」に思いを書き込んだり、ゴロゴロしたり一人でぼーっとしているのも歓迎です。
「家にいると過食しちゃうから、昼間はNABAに避難」「ここにいる時間は子どもや家事から解放される」「寝にくる」などなど、NABAの使い方は様々です。
また、直接NABAに来られない仲間からも「あそこにNABAがあると思うことが心の拠りどころになってる」という声があり、そういう意味でもNABAは「居場所」になっています。
分かち合ってみる、一人で過ごしてみる、…様々な経験を通して、少しずつ、自分を受け入れることができるようになり、回復・成長へとつながっていきます。
あなたにとってNABAが「ありのままの自分でいて大丈夫で安心できる場」となることを願っています。