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摂食障害とは
症状
食べ物や食べる行為を拒む「拒食」、やめたいと思っても食べ続けてしまう「過食」、食べた物を意識的に吐き出してしまう「過食嘔吐(食べ吐き)」のほか、食べ物や食べ方へのこだわり、下剤・利尿剤乱用などの症状があります。
また、ウツや引きこもり、アルコール・薬物乱用、強迫神経症、家庭内暴力、自傷行為、盗癖などの問題を重複していたり、仕事や人への世話やきにのめり込んでいる場合も多くあります。
背景
摂食障害になるきっかけとしてはダイエットが多いため、ダイエットが原因と誤解されがちですが、ダイエットは単なる「きっかけ」に過ぎません。その背景には、成長するなかでの葛藤や挫折体験、家族をはじめとする人間関係、いじめ、虐待、性的な傷つきなど、様々な要因がからみあっていると考えられています。
年齢や状況など
一昔前は「思春期の少女の病」とされていましたが、実は幅広い年齢に渡っていることが明らかになっています。現在のNABAでは10~60代以上と、幅広い年齢の仲間がいます。また、女性だけではなく男性やセクシャルマイノリティの仲間たちもいます。
一口に摂食障害者といっても、その症状・状況は本当に様々です。何回も入退院をしたり、長年引きこもっているという仲間がいる一方で、症状をもちながらも一見人並み以上にしっかりと主婦や子育てや社会人をしていたり、医療・福祉・教育など援助職に就いている人もめずらしくはありません。
このように様々な状況の仲間がいますが、同じ摂食障害の仲間同士でも、最初はつい人と自分を比べて落ち込んでしまいがちです。そんな時NABAでは、「私たちって、違いさがしと勝ち負けの名人だよね」といいます。ただ、状況は違っても、「自分の居場所」があるという実感をもてず、「このままの自分ではダメだ」と焦り追いつめられているという点はみんな共通しているといっていいでしょう。