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回復・成長のために
症状だけにとらわれていませんか?
NABAでの回復・成長とは、摂食障害の症状がなくなることだけを意味していません。
症状は表面的な問題に過ぎず、その背景には、たえがたい寂しさや生きていくことへの不安、自己肯定感や自尊心の欠如などがあり、対人関係や生き方のなかにこそ本質的な問題があります。そのため、NABAでは症状だけを問題として取り上げて無理に止めさせようとしたり、説教したりはしていません。
焦っている時は、「早く症状を止めないと…」と思いつめてしまいがちですが、実はその考えこそが、本人や家族がはまりがちな落とし穴です。
ありのままの自分って?
NABAの長年の活動から明らかになったことの一つは、症状も含めた今の自分を責めずに認め、少しずつ「ありのままの自分」を受け入れていくことが、回復・成長していく上でとても大切だということです。
「ありのまま」なんて言われても分らないという仲間も多いでしょう。ここでいう「ありのまま」とは、症状や様々な問題を抱えた今のそのままの自分です。最初は「そんな自分を受け入れるなんてとんでもない!皆から見捨てられてしまう」と思ってしまうでしょう。
けれど、「明日こそは過食しない」と決心しては「またやってしまった…」と自分を責める毎日から、まず抜け出すことが必要です。ただ、一人で自分のことを受け入れようとしても限界があります。一緒に歩み、受け入れあえる仲間がいてこそ、少しずつできるようになっていくのです。
安心な人や場を求めて、できることから
仲間と出会い、問題や体験を分かち合う中で、少しずつ自分を受け入れられるようになり、徐々に、しかし確実に回復・成長していくことを、これまでNABAにつながった多くの仲間たちが証明しています。
かつての私たちがそうであったように、初めはNABAや他のメンバーに心配や恐れをいだくことがあるかもしれません。だけどもう一人ではないのです。また、NABAのプログラムを一人でやるのでもありません。同じ経験を持っていたり、あなたがどんな思いでいるかを分ってくれる人たちがきっといます。
「安心できる人や場」のなかで、それぞれが自分らしい回復や成長を探し求め、選択していけるようになることが私たちの願いです。「でも…でも…」と、一人ぼっちで頭でっかちに考えてきた人こそ、「今できること」から一緒にやっていきましょう。電話一本、資料請求の手紙を出すだけでもきっと勇気がいると思います。でも、NABAはあなたからの連絡をおまちしてます。